2022年11月20日
今年7月に竜巻に被災しました、ミャンマーシャン州のヤッサウ仏教孤児院を支援しております。
(被災当時の詳しい状況はこちら)
今日はこちらの児童たちにお菓子を届けました。
このお菓子のお布施主は「佛道を実践するしじみ」様です。
「佛道を実践するしじみ」様からは以前も粉ミルク、オムツ、哺乳瓶などのご支援をいただいております。
どうしてここの子供たちは孤児になってしまったのでしょうか?
その理由はその子によって様々。
例えば下の写真の生後3日の赤ちゃん。
この赤ちゃんのお母さんは、この近くの病院に一人でやって来て三日前にこの子を産んだ後、病院から姿を消しました。
分娩したその日の深夜に蒸発してしまったそうです。
「えっ、そんなすぐに体力的に大丈夫なの?」って思いますよね。
お母さんは元気満々だったそうです。
噂ですが、そのお母さんは海外に行ってしまったとこの村の知り合いが話しています。
と言うことは、お母さんは人並み以上のパワーの持ち主で、健康上の問題で養育を放棄したということではないようですね。
この様な事は常識的には驚いてしまいますが、もっと驚くことがあります。
それは、ココの孤児院の人々はこのような子、特に生まれたて間もない子がやってくると、心から大喜びして向かい入れていることです。赤ちゃん担当の世話する女性たちが「あーあ、また一人増えちゃう、疲れるわー」という気持ちは微塵もなく、その反対の大喜びのピークで向かい入れているのです。
そして一生懸命赤ちゃんの世話をしています。
「赤ちゃんのお母さん、子供を放棄してくれてありがとう。私たちに新しい赤ちゃんがやって来てくれました。後は私たちが愛情をもって面倒を見ていくからね、お母さんありがとう」
なんて口には出しませんが、そう思っているのがハッキリ伝わってきます。
施設も「赤ちゃんはまだまだ何人でも受け入れますよー」という方針です。
今回のこの赤ちゃんにとっては、どちらで暮らすのが幸せなのかわかりますよね?
一歩世界に出てみると、何が良いことか悪いことか、さっぱり訳わからなくなります。
96人いる子供たち全員にもれなく「佛道を実践するしじみ様」からのご喜捨のお菓子を渡していきました。
用意したウェハースはバニラ味とチョコレート味があり、ランダムにどちらかの味を渡していきました。
ふつう受け取った後に「僕はチョコレート味がいい、私はバニラ味は嫌い」とか言い出す子供が一人くらいはいて、最悪喧嘩が始まりますよね。
しかし、ここでそのような子は一人もいません。
なぜなら、生まれてこのかた食べたことがないので、チョコレート味とバニラ味がどう違うのかがわからないからです。
お菓子なんて滅多なことでは食べれない子供たちにとっては、本当に夢のような差し入れ。
子供たちにとって今日は幸せいっぱい、一生の思い出になる日でした。
竜巻のせいではなく元々から電気なし、水道なし、テレビなし、ラジオなし、お店なし、娯楽なし、お金なしな孤児院をとりまく環境。
あるのは周り一面に広がるトウモロコシ畑だけ。
比べるものがない世界、比べられることがない世界で子供たちはどう育っていくのでしょうか。
楽しみです。
この仏教孤児院への支援はこれからも続いていきます。
佛道を実践するしじみ様が健康でありますように、安全でありますように。
世界人類が幸せでありますように。
この日の支援
支援主様 佛道を実践するしじみ様
支援物資 お菓子各種
支援先 ミャンマー、シャン州、ヤッサウ仏教寺孤児院