シャン州の仏教寺孤児院にU様からのお布施(衣類、栄養補助食品等)を届けました

2022年4月10日

この日はシャン州にある仏教孤児修道院を2件訪問し、U様からの支援物資等を届けさせていただきました。
場所はシャン州の州都であるタウンジーという都市の近郊です。


1件目 タイオウセヤド仏教寺孤児院

1件目に訪れたのは、タイオウセヤドという和尚さんが運営している孤児院です。

孤児院に向かう途中の風景。


空き地にサマネラを数人見かけました。
修道院が近いのでしょう。

まもなく修道院に到着。
門には「パラヒタ仏教寺孤児院」と書かれています。

お寺に入り、最初に目に飛び込んできたのは、孤児の子供たちが昼食の準備をしている風景でした。

こちらの孤児院では、子供達65人が暮らしていて全員がシャン州州内から来た子です。
ほとんどの児童は両親ともにいないのだけれど、数人の子供には父か母のどちらかがいるのだそう。
どちらにしても、家庭が窮地に陥り、食べれなくなった子供がここに来て命をつなぐことが出来ているのです。

実は、ここの子供たちが袈裟を着ているのはこの夏休みの期間(4月、5月が夏休み)だけ。
普段は洋服を着て(在家者として)このお寺で生活しているわけですが、夏休みの間だけ短期出家をして、仏教の勉強をしたりお経を覚えたりして過ごします。

住職にお布施金の入った封筒を渡す日本人比丘

実は、この日私たちがここに訪れたのは孤児たちに洋服を支給するためでした。
しかし、着いてみたら出家者しかいない。

ミャンマーの仏教風習として出家している子供に在家者用の洋服を布施する行為は良いことではありません
ですので予定を変更して、お布施する予定だった衣類は他の孤児院に回すこととし、今日は「栄養補助食品」とサヤドに「金銭」をお布施させていただきました。

栄養が行き届いてなくて元気のない子供や、病気にかかって固形食物を体が受け付けなくなっている時、このプロテインとビタミンを豊富に含んだ栄養補助食品を水に溶いて飲めば子供の元気回復が進みます。

こちらの修道院には、U様からのご支援で
●栄養補助食品を3缶
●サヤドに30000チャット
のお布施をさせていただきました。

2件目 ヤンタインアウン仏教寺孤児院

2件目に訪れましたのは、仏教のお寺で運営しているヤンタインアウンという孤児院です。

こちらには、75人の孤児が暮らしていて、やはり全員がシャン州出身で、民族で言うとパオ族、パラウン族、タウンヨー族の子供が多くいます。

担当のお坊さん(右の僧侶)の許可をいただき、子供たちにU様からの衣類を渡していきました。

ココの子供たちに親がいない理由はその子によって様々。
内戦によって親を亡くした子。
親が子供を家に置き去りにして蒸発してまった家庭。
生活が困窮しすぎて子育てを放棄した家庭。
親が刑務所に服役していて、その間だけ預けられている子。
病気で親を亡くした子。
一人一人にそれぞれの違った理由がある、そんな感じです。

こちらの子供たちは夏休みの短期出家はしていなかったので私服でした。
この様に出家をしていない子供に、洋服を支給することは全く問題ないのですが、1件目の修道院のような出家をしている子供に洋服を布施すことはできません。
それは出家者に還俗を促しているような行為(功徳にならない行為)となるからです。

こちらの修道院には、U様からのご支援で
●衣類75着
のお布施をさせていただきました。

U様の幸せと平安無事を心からお祈り申し上げます。

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